愛知県警、痴漢撲滅ポスター撤去
- 2018.06.08
- 時事
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愛知県警は5日、痴漢撲滅キャンペーン用に500部作製し、1日から駅を中心に掲示したポスターを全て撤去すると発表した。記された文言に対し、有罪確定前の逮捕段階なのに犯罪者扱いしていて、刑事裁判の「無罪推定の原則」に反するとの批判が相次ぎ、県警は表現が不適切だったと判断した。
ポスターは右側に男性のイラストが描かれ、中央に「あの人、逮捕されたらしいよ。」との見出しがある。左側には、女性2人が無料通信アプリでやり取りする形で「性犯罪者じゃん」「仕事もクビになるよね~」「一生関わりたくない」などと書かれている。
1日から愛知県内のJR、私鉄、地下鉄の駅などに掲示された。その後、インターネット上で「逮捕=犯罪者扱いするのは一線越えすぎじゃない?」などの指摘が続いた。県警にも5日までにポスターについて55件の電話があり、多くが同様の批判的な意見だった。
ポスターは県警鉄道警察隊が広告会社にコンセプトを伝えて作製依頼した。デザイン料と印刷料は計約9万円。後藤雅至隊長は「痴漢は犯罪との認識を持ってもらい、犯行を思いとどまらせたいとの意図があった。無罪推定の原則は承知しており適正な捜査をしている」と説明した。
県警は2009年から痴漢撲滅キャンペーンを始めた。今年は6日から1カ月間行うが新たなポスターは作製しない。
https://mainichi.jp/articles/20180606/k00/00m/040/062000c
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